二ツ巴 -FUTATSUDOMOE- 公演情報 壱劇屋「二ツ巴 -FUTATSUDOMOE-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    ふたりのともえが素晴らしかった。心優しく、美しく、強い。台詞がないぶん、仕草や表情が大切になるけど、一瞬の表情にグッと胸をつかまれた。壱劇屋さんはいつも素晴らしい役者さんをゲストで呼んできてくれて素敵な出会いをさせてくれる。

    ネタバレBOX

    ゲストといえば栗田さん、まさか舞台の上にいる姿が観られるとは思わなかったので感無量。ほぼ舞台上にいて人間を見ているそのお姿が神々しすぎる。水神VS宰相は脳と目がバグったんじゃないかってくらいのスピードで、でも速いだけじゃないちゃんと重さものっかっててさすがでした。
    幕開けがもう人柱のシーンだから初っ端から苦しくて、選ばれてしまった恋人(と私には見えた)の背中にすがる長谷川さんの表情、肩を掴んだ手がエモかった。
    生きながら枯れた川底に埋められる恐怖、なんの罪もない人を儀式とはいえ殺さなければいけない罪悪感、痛いほど伝わってきて辛かった。みんな苦しそうなのに宰相さんだけは「苦しそうなフリ」で「民に寄り添うフリ」で「優しいフリ」なのが出てて胡散臭いうえに不気味で、さすがの日南田さんでした。国にとっての必要悪な存在かと観る前は思ってたけど、王様にも内緒で裏でやってんな。
    竹村さん演じるお父さんが娘の身代わりに人柱になってしまったのは衝撃だった。今回は農民設定だから竹村無双はないのか?っと少し残念にも思っていたら、最後の最後に親子戦が用意されていて、無双ではないけど親の愛と娘の思いを感じる辛いシーンで最高でした。
    親子戦に行く前の川底の演出、すごかったです。これは水だよって印象づけられた水布(ビニール)を頭より上に上げるっていう仕組みとしては単純なのに、舞台上だけじゃなくて客席まで、劇場全体が水底に沈んだような錯覚を起こしました。勝手に脳内でエフェクト補完されて、衣装や髪ががゆらゆら揺れて見えた。
    作中のバカデカ武器や水神の剣、厨二心がウズウズする武器をいつもありがとうございます!水神の剣は剣自体が水なのかなって思いながら見てました。烈火の炎に出てくる閻水みたいな。剣自体に神の力があるから剣から無限に水を発生させることも出来るっぽいし(水流での攻撃とガード)、空気中の水分をあつめることも出来るのかな(水弾を飛ばす)と思いました。使用する人間の精神力はかなり削りそうなので、どこまで神の加護が適応されるのか気になるところ。
    何度も観たかった。クリスマス繁忙期で奇跡的に初日だけ観れたけど、千穐楽に向けて変わっていく舞台を見届けたかったです。私が石油王なら全通したのに...!

    0

    2022/01/07 11:45

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大