vitalsigns 公演情報 パラドックス定数「vitalsigns」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    たまに観るパラドックス定数、前回は風姿花伝の過去作連続上演の最後だったか(オーケストラのやつ)。今回はSFというので気になっていた。
    冒頭から危うい体調だったが、闇と静けさに囲まれた深海での出来事が、徐々に不気味さを増す(映画「エイリアン」に似た感触)サスペンスを中盤まで堪能した。が、後半、二度程の寝落ちでぽっかり空いた穴を埋められず、最終場面を見ても「どう終わったか」が把握できなかった。
    他の方の感想を見ると「前半が良かった」ようであるので、美味しい所は味わわせてもらったらしい。それはそれで良いか。

    ネタバレBOX

    出色であったのは、オープニング間もなく、舞台となる探査艇の内部から、他の探査艇と通信する際、その一連の会話の中でふと間が空き、声の変化が起きて微かな違和感を観客に伝える部分。早速のサスペンスの立ち上がりである。声の調子も喋り方も変わっているのに、本人は飽くまで「○○です」と答える。最初二人居た艇内に、暗転後五人いる。救出した3人の様子がどことなく奇妙だが、その理由を確かめる術がなく、対話して行くしかない。だがやる気なさげな回答に短気な隊長はすぐキレる。
    人の出はけは中央床のハッチから行うのだが、程なく一人が物を取りに戻ると言って出て行き、一人が同行する。だが中々戻らない二人を探しに、こちら側の隊員が出て行くと、彼との通信の間に、また先と同じ奇妙な現象が起きる。戻って来た彼は一見、以前と変化は見られないのだが・・・「謎」は一つずつ、深まりつつ消されつつで解へと迫り、真相に向かって行くタッチを楽しんだ前半。後半は断片的なシーンの記憶で構成し直そうと観劇後は思っていたが、今既に残骸は脳ミソから消えている。いつか過去作の台本が売られていたら買ってみたいとも思う。。

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    2022/01/01 05:08

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