実演鑑賞
満足度★★★★★
台詞がない舞台なのに、ここまで涙を溢れさせられたのはこの舞台が初めてでした。死なない鬼と人間の娘の物語。赤子だった子供が老婆までの成長するまでの時の流れを四季の移ろいと交えて表現されているところは、日本の四季の美しさが奥行きにあるような感じがして良かったです(絵巻物見ている気分)。殺陣アクションも素晴らしく、50センチ四方ほどの箱を使った舞台背景表現が斬新でした(時には高台、時には斜面、時には岩場のように)火縄銃の刺客とのバトルが、特に激しく目まぐるしく、それでいて一手一手が丁寧な立ち回りなので、まさに手に汗にぎるといった心持ちで迫力を浴びまくった場面でした。