実演鑑賞
満足度★★★★
今回は新作だろうか。確かに「死」にまつわるエピソードが、「小田尚稔の演劇」の手でそれぞれの原石に光を当てられている。SCOOLでの二作目の鑑賞となったが、スペースを有効に使い、適度な密度と広がりがあり、ちりばめられたユーモアが小さな灯をともす。時間を自由に行き来する遊戯の中に身を浸した、という感じである。
若者をもノスタルジーに引き込むだろう車窓を過ぎる夕刻の映像は開演前から背景の白壁に流れ、置かれたデスク上のスタンド等が下辺に影を写して物憂げにリアル空間と映像を馴染ませている。
本レパも再演を重ねて行くだろう事からエピソードには触れずにおく。