実演鑑賞
満足度★★★
かなり良く出来ている。演出家(深寅芥〈みとらあくた〉氏)も脚本家(Arry氏)も才能がある。今敏の『パーフェクトブルー』を思わせる展開。照明とプロジェクションマッピングが素晴らしく、心象風景を氷の結晶のように美しく描き出す。地下アイドルグループ、「ネバーエンディング・ガールズ」(通称ネバガル)に加入した少女の物語。全員役名を自身の芸名のまま演じる。同じ話が違う視点から幾度も語られて、その裏側に隠された物語を観客が味わっていく構成。“熊”の存在が少女の心の闇を象徴し、『森のくまさん』の歌が効果的に使われる。
「世界は見える所にしかないんだ。見えない所に世界はない。だから、その為に僕がいるんだ。」
女優8人を効果的に配置し、楽しく語られていく暗い混沌。好きな人には堪らない筈。
「夢を見る為に人は生きているんだ。さあ夢を見よう。」
ローカル局のアナウンサー、水野奈月は地下アイドルがストーカーに襲われた事件を取材中。メンバー達に彼女について聞いて回る。
2021/12/26 09:44
大変貴重なご感想、参考にさせていただきます。
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