実演鑑賞
満足度★★★★
鬼才・池亀三太氏の世界観を堪能!
独特な世界観に翻弄され、流されないようにしがみ付くか、いや 黙って流されたりしたほうが楽しく観ることが出来る。この作品のユーモアには洗練された感覚がある。
表層的にはSFファンタジー風でありながら、どこか日常の光景ーー男子大学生のあるある行動といった見かける姿に親しみを覚える。主に前半は、男性目線、後半は女性目線であるが、全体を通して観ると、何故か甘酸っぱくも ほろ苦い青春グラフティといった印象。斜め上を行った奇抜さはあるが、終始 瑞々しい感覚的水準を保っていることに感心した。自分好みの作品である。
(上演時間1時間45分)