トランス 公演情報 青の靴下と鳩と太陽☆PROJECTS「トランス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    3人の心理劇!
    好みの作品。
    残念ながら、脚本家・舞台演出家・小説家・映画監督・エッセイなど多分野で活躍する鴻上尚史の本をまだ読んだ事がない。
    しかし、トランス=恍惚感の意味があったので今回の作品にはかなり期待していた。

    で、結果、ひじょうに満足!とにかくゾクゾクするほどニヤリ!としてしまう。
    反転、反転、反転の繰り返し。こんなに良く出来た本は久しぶりだった。
    ワタクシはチームブルーを観た。ぜひ、お勧めの作品!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    当初、フリーライターの立原雅人が「離人症」という分裂病に苦しんでいるようにみせかけるが、やがて精神科医だったはずの紅谷礼子の精神疾患を治療するドクターとなる。一方でターミネータおかまの後藤参三が入院中の雅人を甲斐甲斐しく世話していたが、実は他の二人のドクターだった、という展開もあり、3人が反転、反転、反転とめまぐるしく立場が変わる。

    3人が3人ともどこか病んでいて医者と患者を演じあうというストーリー。

    不安、偏った愛情やその裏返し、自己愛、偏見、、屈折・・・それらが絶妙なギリギリのバランスで構成されていく。
    立原雅人の天皇っぷりや、紅谷礼子の爽やかさや、後藤参三のしゃべりにひじょうに魅せられ、「人間ドミノ」を想像する。
    3人が真っ直ぐに一列に並んで背後から彼らが倒れかかってくるのをじっと待っている。それぞれはみんな違った表情をしている。驚いた顔。疲れきった顔。怒りに震えてる顔。涙を堪える顔。声を放って泣いている顔。そして最後の駒は道化師の顔。
    最初のびっくりした顔のドミノが倒れると、あとはカチカチカチカチと小刻みな音が続き止まることなく倒れてく。そして人間ドミノの最後の一人が倒れる。背後から押し寄せる大勢の3人に全身を潰されて地面に倒れる。しかしドミノはもう一度立ち上がる。人間ドミノの最後の一人が手足を拾い集めるようにして必死の思いで立ち上がる。反転の繰り返しはそんな想像をしながらも、ドキドキして、ニヤリとして、爆笑して、ワタクシをトランス状態にさせる。

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    2009/05/24 11:52

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  • いあいあ、おーじ、この芝居は本当に面白かったですわ。
    おかまの後藤参三のハイテンションぶりや独特のオカマ言葉と絶妙なセリフに笑い転げます。
    とにかく楽しくて観客を飽きさせない。実はこのような心理劇はワタクシの好みでして・・。
    更にオカマが加わって舞台は完璧でした。
    ちょっとセリフの噛みもあったけれど、それを払拭する素晴らしさ!
    感動しました。(^0^)

    2009/05/25 00:26

    なんか埋められてる地雷のように、色んなところに仕掛けや見せ所を用意してそう・・。

    何だか目まぐるしく立場が入れ替わるようですが、こういう作品は、実際に観るとワクワクドキドキして惹き付けられるんでしょうね・・。

    いずれにしても☆5つ、最上級の評価ができる作品とめぐりあえて良かったですね・・。

    2009/05/24 21:11

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