泥人魚 公演情報 Bunkamura「泥人魚」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    冒頭のオペラの歌唱が象徴しているのは唐十郎作品は演劇のオペラだということである。つまり芝居、音楽、衣装、美術の総合芸術ということ。違いは西洋的に洗練された方向ではなく日本的な猥雑な方向に向いていることである。そういうことが漸く私の腑に落ちた。問題はそれが自分に合うかどうかだ。

    舞台はブリキのゆたんぽ屋の店頭から始まる。初演の2003年当時だってそんな店はすでになかったはずだ。何だろうと思っていると材料のブリキの畳一枚ほどの大きさの板を持った男がやってくる。それでひとしきり遊んでいるうちに5枚6枚と板が増えて行くと、そうこれは…。

    お話は故郷の騒動から逃げるようにして都会で暮らす青年の日常である。彼のところに故郷の知人が次々と訪れてくる。彼らが起こすトラブルを大振りの演出で描いている。連発されるギャグは赤塚不二夫か松竹新喜劇かドリフターズか、そんなところを連想してしまう。

    さて表題の「泥人魚」とは何か?宮沢りえさん演じるヒロイン「やすみ」は「ヒトか魚か分からぬコ」といわれる若い女性。ちなみに「やすみ」とは「安(い魚の切)身」ということらしい。そして、やすみを助けた船長の義眼が重要なアイテムなのだがその意味は?とか分からないことだらけである。しばらく考えたが結局分からずじまい。

    今日の宮沢りえさんは化粧のせいだろうか、いつもの至高の美から至福の美とでもいうようなやさしい表情であった。ちょっと菅野美穂さんを連想した。

    最初に書いた自分に合うかどうかだが、ちょっと合わないなあである(笑)まあそれは仕方がない。

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    2021/12/10 16:08

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