実演鑑賞
満足度★★★
小説家役吉村公佑(こうすけ)氏が矢鱈三沢光晴に似ているのが気になったが、実は“どインディー”団体「よしむらプロレス」の主催者でもあった。副校長役大原研二氏は清原和博を思わせる風貌。綺麗な女中役福永理未(さとみ)さんは宮崎萬純に似て目を惹く。大根なのかコントなのかと演出もやり過ぎていて、客席のムードをガラリと変えた亀井子爵夫人役のトヨザワトモコさん、まさに怪演。こういう役が本当に向いているフェミニスト顔の奥野亮子さん。堤千穂さんははっきりとした顔立ちの美人。
1929年(昭和4年)、女性解放運動家の代表者を決める選挙。市民派(婦人参政権の獲得を第一の目標)、無産派(財産を持たないプロレタリアートの社会的解放)、革新派(外地の国民を束ねての権力獲得)が出馬。立候補を見送った融和派(各思想のバランスを重視する)の主人公(前園あかりさん)の屋敷にそれぞれ自陣営に投票するようアピールにやって来る。