実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/12/02 (木)
価格4,454円
2日19時開演回(132分)を拝見。
南慎介さんの脚・演らしく、女性運動史はよく調べてあるし、話の構成も手堅い。
個人的には、特に”女学校の副校長”に具現化された、戦前の男性の(現代のフェミニズムの視点からすれば、非難されるべき)”清濁併せ呑む”キャラクターが、実によく描けていたと感じた。
役者陣、初日ゆえか、セリフの噛みが多少目立ったものの、概ね熱演。
とりわけ
前園あかりさん(「環」が感情が高ぶるあまり、言葉が出なくなった際の一瞬の表情がいい)
吉村公佑さん(本作品の良心?! 登場する度にホッとさせられる)
津田修平さん(良くも悪くも軍人らしい”背筋の通った”声がいい!)
井上実莉さん(登場する女性活動家たちの誰よりも、フェミニズムの神髄に近づいていく様を好演)
のAmmo組が印象深かった。
【蛇足】
劇中では、名前のみで”歴史上の人物”扱いだった市川房枝さん(1893〜1981)。
あの方の生前のご活躍をテレビ越しに視ていた世代としては、時の経過を痛感させられたw