満足度★★
3回位、寝てしまいました。
高級レストランでしか食事しない有閑マダムが、
「あたしって、庶民的な物や、若者に人気な物にも、
広く興味がありますわよ」
「こういう物も、個性があって美味しいわよね」
って感じで、
ラーメン屋や牛丼屋に派手な服を着たり、厚化粧で来ている姿って
時々見かけますよね。
「今の人たちって、こういう物が好きなのね」って、
感じで、
例え行列が後ろに控えていようとも、回りの人が、そのキツい香水に、
迷惑顔をしていても、涼しい表情でマイペースに、
席でゆっくりしている、オバサマ(および、その予備軍)。
この作品って、マサに、そんな感じである。
いつものセレソンワールドの中に、
気まぐれであろう、大御所の「うつみミドリ」と付き人「山田まりや」が
加わっているのだが、どうも世界が一つになりきれていない。
うつみミドリに遠慮しているのか、うつもミドリがペースを変えないのか、
非常にアンバランスさを感じました。
うつみミドリが光る芝居(商業演劇)にするのか、
セレソンワールドに、うつみミドリがお邪魔するのか、
ちゃんと方針が一つになっていないから、
こんな、舞台の上の方の自己満足的な仕上がりになっているのだろう。
劇場を先に押さえているからとは思うけど、
劇団でありながら再演ばかりを上演している劇団って・・・
四季でも3年に一度は新作を上演しているのに、
小劇団でありながら、これって・・・
当然、「歌姫」「夕」と年々パワーダウンしており、
マンネリというか非常に荒く雑な仕上がりさが、
否がおうにも目に付く。
後半30分、ちょっとだけ見応えのある内容になりますが、
そこまでの90分は、ダラダラして、
3回位、寝てしまいました。
何より、「泣ける、泣ける、涙必須」みたいな、
触れ込みが強すぎる!
少なくとも、「歌姫」「夕」を見ていると、
その泣かせのレベルには遠く及ばない。
宅間氏が忙しくなっちゃったんだろう、
「スマイル」も好評放映中だし。
もう、小劇場にいる必要もないだろうから、
商業演劇に行くか、映像の世界に集中するか、
儲かりもしない小劇場公演は興味がないんだろうな。
こういう、いい加減な、情熱が感じられない姿勢は、
大変退屈である。