実演鑑賞
満足度★★★★
チームP(森下知香&加藤大騎)を観劇
今回の公演の大きな特徴は2つのチームがキャストだけに留まらず、演出者も異なり、翻訳までもが別々であるという点。
原作という出発点が同じでもチームHとPはほぼ別公演に等しく、その仕上がりの違いをまじまじと見比べられるのがとても興味深かったです。
効率度外視でセットの仕様まで異なるのですから、別モノ感はとことん徹底
何より人物描写、全く異なるカップルから成る物語になっていたのでした。
平野綾子さんのドリスは二人が初めて出逢った当時こそ平凡な女性、ジョージへの愛を生活の張りに自我を広め成長していった印象だったのに対し、森下知香さんのドリスは元々マグマの様な熱い想いを胸の内に秘め、ジョージとの逢瀬を肥やしに、さらには社会情勢をも追い風に着々と野心を具現化していく強い女性の印象。
鯨井智充さんのジョージは同性から共感を得るタイプだった印象に対して、加藤大騎さんのジョージは優し気な喋り方といい独特なオーラを放つジェントルマン。
日常に欠落感を抱えた、なかなかにクセのある人物。
時おり溢れ出すドリスの凄味に普通の男ならドンびいてしまいそうな部分もことごとく「好き」に変換できるタフさは刺激的な女性にどうしようもなく惹かれてしまう性ではないかと。
人生は事件に満ち、散々振り回されながらも、とても幸せそうでした。
2021/12/20 08:18
2021/11/22 19:59
2021/11/22 09:48
2021/11/22 09:43
2021/11/18 02:32
こうして時間をあけて読み返してみると、しみじみ本番中の思いがこみ上げてきます。
ドリスの生き方、意地…その辺もまさにおっしゃる通り。伝わってうれしいです。
ただ一つだけ…ドリスが求婚を受けなかった理由のうち、大きな一つはヘレンだと思うのですよ。
もちろん、自分の夫のこともありますが、長い間、全てを知っていて何も言わずに亡くなった彼女の気持ちを思うと…、妻の座に座ること…それはしてはいけないことだと思ってしまいます。
セイムタイムタイム,ネクストイヤー、演ることが出来て、よかったです。
どうもありがとうございました😊