音楽劇 百夜車 公演情報 あやめ十八番「音楽劇 百夜車」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    圧巻!
    現代の能であり。ミュージカルであり、オペラでもあった。
    ダンテの神曲のように荘厳で、レミゼのようにドラマティックで、歴史に残る名作となった。

    週刊誌記者実方を演じる浜端ヨウヘイの鬼気迫る演技には痺れた。登場人物は皆魅力的だったが新人記者役の永田紗茅が歌も上手く新鮮な演技で作品を盛り上げた。
    連続殺人犯を演じた金子侑加は静かな演技の中に狂気を感じさせ、現代劇と能の中の登場人物を融合させる魔性の女を演じきった。

    繰り返し上演して歴史に名を残してほしい名作の誕生である。

    ネタバレBOX

    今にも崩れ落ちそうな舞台セットが秀逸。
    今の時代だから役者の安全を考えて頑丈に作っているのに違いないが、終始ガラガラと崩れ落ちそうな作りにわざとしているところが凄い。

    週刊誌の編集室という設定だろうがときに墓場に見え、ときに黄泉の世界にも見えた。
    このセットの高台から登場する役者たちはあたかも生きているのか死んでいるのかわからない魍魎のようだ。

    舞台美術の隙間にある照明が灯籠の灯や人魂にも見え、おどろおどろしい雰囲気を盛り上げた。

    この舞台美術と立体演出も何か賞をあげたくなる出来である。

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    2021/11/01 22:09

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