実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/10/28 (木)
価格4,000円
28日19時開演回(130分)を拝見。
1幕10場の舞台、自分には忙しなく感じられたが、ヒトによっては”テンポ良く”と取る向きもあろう。
なお、2回ほど、場転の最中、出演者が唄を口ずさみながら作業に当たっていたのは、単調さを避ける、という意味合いで好感。
まだ公演中なので詳細は伏せるが、主人公の藤田嗣治は当然として、藤田を戦争画に導いた朝日新聞記者・住喜代志に強く心惹かれた。
生死の境にいる兵士たちの魂を、キャンバスの上に永遠に刻み込もうとした画家
貧富の差なく、全ての国民が平等にお国のために働けると、ある種の理想郷を戦争に見出した新聞記者
しかし、それぞれの初志とは裏腹に、いつしか時代の狂乱に飲み込まれていった、この2人の(実在の)登場人物。
もし今も存命だったら、是非、話を伺ってみたい!と願わずにはいられなかった。