虹の人〜アスアサ四ジ イヅ ジシンアル〜 公演情報 ラビット番長「虹の人〜アスアサ四ジ イヅ ジシンアル〜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    秀逸な脚本。高度に練られた立体的な人物模様を、ただ観ているだけで誰もが理解可能なものに変換。物語はほぼ史実通り。テーマは『見えることと見えないこと』。脚本・演出は井保三兎(いほさんと)氏。(エル・サントの息子、エル・イホ・デル・サントと関係あるのか?)
    風に揺らされちりりと鳴る風鈴の音から物語は始まる。避暑地に訪れた京大の学者(井保三兎氏)と京都のアマチュア地震研究家の青年(大川内延公〈おおかわうちのぶひろ〉氏)の邂逅。ちょっと変わった青年は毎日空を見詰め、“虹の切れ端”を探す。虹の形状と大きさ、滞空する時間によって地震発生を予知出来ると言う。この椋平広吉(むくひらひろきち)が電報にて1930年11月26日の北伊豆地震を予知してみせたことから、世界中がその研究に注目することに。当時エジソンとアインシュタインから称賛の手紙が送られる程の世界的ニュース。地震予知の軍事利用を見据えた軍部を巻き込んで、その研究の真偽が問われるのだが···。

    あっと驚くラストの仕掛けはかなりのカタルシス。こういう脚本を書ける人間はそうはいない。大絶賛の嵐も当然。素直に観た方が良い。

    ネタバレBOX

    椋平の研究する虹は、他の誰にも見えない。その事から科学とは何の関係もないオカルトであると蔑視されていく···。

    大川内延公氏は佐々木蔵之介の雰囲気。ルックスはチュートリアルの徳井義実と若い頃の奥田瑛二、かなりカッコイイ。善人でも悪人でもない、ズレた真っ当な人間を表現。
    井保三兎氏はちょっと善人キャラ過ぎたか。もう少し険があった方がラストの遣り取りが生きた。『極楽とんぼ』の山本圭壱っぽい愛嬌。
    帝大教授役、西川智宏氏は戸浦六宏似、インテリの雰囲気がある。
    女将役野田あゆみさんは裏MVP、作品を艶やかに彩り品を高めた。

    椋平は色盲で、彼の見ている世界は黒と灰色だけだった。
    ラスト、全てに色がつき『カラー・オブ・ハート』なんて映画を思い出す。

    欲を言えば、椋平にしか見えない“虹”を観客の視覚に共有させて欲しかった。「ああ、ずっとそういうふうに見えていたのか!」と“予言者”に感情移入して終わりたかった。

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    2021/10/03 00:39

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  • ご観劇ありがとうございました!ご感想たくさん書いてくださり、凄く嬉しいです。励みになります。

    2021/10/03 10:22

    ヴォンフルー様
    ご観劇いただきありがとうございます!
    「観た方が良い」とのお言葉大変嬉しく読ませていただきました。
    今後ともラビット番長をよろしくお願いします!

    2021/10/03 01:28

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