実演鑑賞
満足度★★★★
横浜を舞台に、まさかこんなにも退廃的でギラギラした世界が広がっていようとは、全くの予想越え。
殺した相手の人生(のやり残し)を逐一背負っていく主人公のヤタロウ。
復讐を誓いながら何という厄介な生き様。
前作から引き継がれていると思われる部分など嗅ぎ取りながら観進めるも、最初は「予想越え」な世界観に押されっぱなし。
このまま押されっぱなしではヤバいと思い始めた頃、衝撃?のアキラ100%状態が出現(つまり全裸)
あんれまぁ何ともお下品。と言いつつ、しっかり取り込まれていくのでした(笑)
上級なパワフル演技でハードボイルド。
禍々しく退廃的。
滑稽にて残酷。
色んな要素が幾重にもコーディネートされ、これはもう実際に観てみなければ何とも表現し難い世界観。
このヤタロウワールドが横浜の古びた雑居ビルで生まれたとなれば「なんかとんでもねぇのが出てきた!」と話題になったのは至極当然だと思うし、下北沢から今回のKAAT大スタジオへの加速の勢いも大きく頷けます。