実演鑑賞
不思議な感覚に陥るサスペンス+SFファンタジー物語。
同心円上をなぞる様にぐるぐる回るが、いつの間にか微妙に歪み、情景が変化していく。螺旋階段を上るにしたがい風景が段々と変わっていつの間にか最上階(ラストシーン)へ、そんな感覚である。
公演では、同じ日(7月20日)の現在・過去を行き来し、ループするが、往還するたびに現在が少しずつ変化する。台詞にも出てくるが、ある有名な映画を彷彿させる。ただし映画は頻繁には往還しないが、この物語では過去に起きた事件を絡めることでサスペンスの様相を呈しており、その解明と阻止のため何度かタイムリープする。そのたびに状況が微妙に変化し、さらに変化を呼び起こす。現在・過去に共通するのが宇宙。そこに介在する不思議なアイテム(7月に関係あり)が、謎究明のカギ。
ただ、1994年夏が始まりなのは分かるが、現在 2021年夏が何故 約束の日なのか、といった理由が弱いように思うのだが.....。
(上演時間1時間40分)
本公演は第33回池袋演劇祭参加作品のため、☆評価は後日付。追記もする。