実演鑑賞
満足度★★★★★
小さなビストロで奮闘中の彼氏。
小劇団女優として奮闘中の彼女。
そんな頑張る二人の同棲生活に共存する“煙草”と“珈琲”
お互い苦手なアイテムであっても何ら障害にならない微笑ましい日常生活から物語は始まります。
実際に友人とか知り合いとかにいても全然おかしくないッていうくらい舞台上の人物達に近しさを感じるものだから、ごくごく自然に引き込まれ・・・やがて忍び寄るコロナ禍・・・徐々に変わりゆく彼等の状況、それぞれの思惑を考察しては心揺さぶられてしまうのでした。
感情移入してしまう生舞台は、こちらへの連動力が強い。
なので、辛い部分(特にコロナ関連)がモロに伝わり過ぎるとホント困ってしまうところだけれど・・・音楽と光なのかなぁ・・・電子ピアノの生演奏と照明が作品と一緒に呼吸しているが如く共演していて・・・プラス何気に笑いを取り入れた演出のさじ加減もあってか、痛みは痛みとして優しく彩ってくれており、しっかりと寄り添えました、ラストまで。
もちろん大いに楽しんで。
そして"縁"というものに想いを馳せて劇場を後にしたのでした。