実演鑑賞
#朧な処で、徐に。
#TOKYOハンバーグ
#宮越麻里杏 さんが素晴らしい。あのリビングでの #矢内文章 さんとのフランス王とコーデリアのやりとりが何ともユーモラスで切なくて美しい。そこから崩れ落ちての大の字。大人の駄々をこねる姿に、多くの人が見舞われたであろう努力が報われなかったやるせなさが映った。
covid-19の感染に怯える世界で、演劇が直面する困難と、産みの苦しみと、公演中止の絶望……演劇人の苦悩の叫びを作品にしたかったのだろう。作家自身の叫びと、断腸の思いで苦渋の選択をしなければならなかった演劇人の叫び、そしてエールに違いない。
いま、自分に纏わり付く困難をいかにして回避しようか考えるとき、自分の感情を無視しないとやり過ごせないと感じることが増え、「わたしに対するネグレクト」にドキッとした。自分にも他人にも無関心になってしまいそうで、「都会に田舎を作りたい」精神を見習わなければいけないと襟を正す。
書けない劇作家の話と、特殊清掃の話の二つの軸を絡めた作品。どちらも時折見かける題材であり、それぞれで1作品にできそうなネタで、それを絡めた意味をしばらく考えてみようと思う。多くの出演者がいるということも……影響したかなぁ。ただ、#橘麦 さんや #北澤小枝子 さんなどは、もう少しシリアスな演技を拝見したかった。#和田真季乃さんと #中村ひより さんがマスクのシーンが多かったのも残念だった。中村さんは短髪になっていたこともあって、最初気づかなかったほど。
一番端の席で観たのだけれど、サイドの照明機材が視界を遮っていて残念。