実演鑑賞
満足度★★★★★
主人公の女性の生き様を瑞々しく、そして切なく描いた物語。それは、小説の連作集のように時代と登場人物を変えながら、人生の荒波風景をカンバスに、まるで歳時記のように描き展開していく。
西暦2118年から始まる終わらない話。主人公の名前は、千年語り継がれる歌手になってほしいと名付けられた「千歌」。人の生と死を見守り看取りつつ、自分の運命と向き合い全うするかのような力強さ。公演の雰囲気は、けっして重たくなく、どちらかと言えば抒情的なように思える。
彼女の旅は悠久の流れ。そう考えたら上演時間2時間30分(休憩5分)なんて…。
本公演は第33回池袋演劇祭参加作品のため、2021.10.10日付で追記