実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/09/04 (土) 18:00
ちょっと笑える場面もあるが、段々と恐ろしくなってくる舞台だった。
安倍公房の代表的な戯曲を、新進気鋭の加藤拓也の上演台本と演出で上演する。一人暮らしの男(鈴木浩介)の家に、ある夜突然に9人の家族がやってきて一緒に住み出し、管理人・警官・恋人・弁護士らに助けを求めるが…、という物語。家族が展開する論理は無理筋で非現実だと思いつつ、実際には似たことが起こっていても不思議はないなと思わせる展開で、途中から笑えなくなってしまった。家族の中では父(山崎一)・三男(大窪人衛)・次女(有村架純)が特におそろしかった。奇抜な舞台美術には若さも感じた。