実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/09/04 (土) 13:00
若さを感じる舞台だった。
野田秀樹がNODA・MAPで2000年に上演した戯曲を、野上絹代の演出で上演する。芥川龍之介の「偸盗」をベースにした戯曲で、野田地図初演も観ているが、わりと多くの劇団が上演する作品。初演では唐沢寿明・鈴木京香等を軸に展開されたが、今回は若い中島広稀・さとうほなみ等が演じ、既に年齢的な若さを感じさせるキャスティングだが、若さは野上の演出でも感じられ、スピード感溢れる動きに目を見張る。初演では、須藤理彩が演じた「猫」がいいんだよぉ、と何回も主張していた私だが、今回も「猫」役の名児耶ゆりが光っていた。すごい。野田の戯曲は言葉も美しいのだと改めて感じた。