アナと雪の女王 公演情報 劇団四季「アナと雪の女王」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    アニメーションなら氷も吹雪も自由自在だが、舞台でここまでやるとは。映像と美術、証明、音響とあいまって、氷の世界を目の前に作り出す。もちろん音楽もいい。「ありのままで」は一幕の最後にたっぷり聞かせて、拍手喝采だし、フィナーレも「ありのままに」のリプライズに近く、さらに深く、自分らしさと愛の両立を歌う。俳優の演技、ダンス、パフォーマンスもいい。衣装もいい。エルザの衣装が「雪の女王になってからも、ライトブルーのドレスから、パンツスタイルに変わる。とにかく飽きるところがない。アナとクリストフが吊り橋を渡りながら歌う「愛の何がわかる」は、歌いながら、心が近づく瞬間が見事。

    ユーモラスな雪だるまのオラフが出て売ると、寒さも和む(実際、オラフの歌は「夏が好き」)、サウナに入った村人たちの裸(!)ダンス、トナカイノズベンは人間が入っているとは思えない、本物そっくり。

    とにかく、おとなからこどもまでたのしめて、生きることを励ます熱いメッセージが伝わる傑作ミュージカル。現実を忘れて別世界に連れて行ってくれる2時間半。そして現実に帰ってきた時、前より心が明るく前向きになっている。エンターテインメントの大道をいく芝居である。

    ネタバレBOX

    最初の方で、姉エルザが力をコントロールできるかは、「恐怖」にとらわれないかどうかにかかっていると、魔法族の長老が言う。その意味がラストになって、胸に落ちた。妹を傷つけないかと、怯えることが「恐怖」。重体に陥った妹アナの回復を心から願ったとき、エルザの中で「恐怖」に「愛」がうちかち、力の制御力を手に入れたのだ。その心理的変化は、映画を見た時には気づかなかった。

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    2021/09/05 23:18

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