実演鑑賞
満足度★★★★★
#小松台東
#デンギョー!
【2回目】初日とはまた少し違った手触りを感じた。舞台はナマモノで生き物だということをまた感じる。
#松本哲也 さんの本の基盤は家庭や家族にあると常々感じている。円満にも不和にも、その奥に家族という繋がりに対する願いや愛情が揺るぎなく存在しているように思う。
#小暮智美 さん演じるコハルが中央の椅子に座って夫のヤスダに向ける視線と笑顔から「大好き」が大洪水していてポカポカする。
そして、サッちゃんのお母さんやアノ方など、大切な人との別れは頑なな人の心をも融解させる強い影響力があることを見せつけられた。自分も人生を折り返してから『自分が死んだ時……』を考えることが増えた。
ここにいる人は、なんだかイジケて頑ななのだけれど、それに増して剛速球の愛情を投げ込める人ばかりで、眩しくてクラクラする。
#尾形宣久 さん演じるアベが思いを伝えようとするとブチ壊され、取り残される姿が痛々しい。ラジオ体操開始前……彼が何度もそれを繰り返す姿に涙を堪えきれなかった。
2時間の帰路、#木下愛華 さん演じるサッちゃんの薔薇がこれ以上増えないことを祈った。