七祭〜ナナフェス〜この夏、胸アツ!演劇2本に映画だ、わっしょい! 公演情報 On7「七祭〜ナナフェス〜この夏、胸アツ!演劇2本に映画だ、わっしょい!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    #On7 #七祭
    #青年座 #文学座 #俳優座 #演劇集団円 #テアトルエコー
    2本の短編芝居と1本の映画。元は映画館の #シアター711 で映画を観られたことも嬉しい。クリアな映像と迫力の音響が想像以上のクオリティで驚いた。
    映画からのスタート。本編前のイントロダクションが、映画館でかかる予告編のようでワクワクする。予告編て、興味をそそるように見事に編集される訳で、これもまさにそれだった。7人のワンショットがクルクルと映し出され、一瞬にして彼女たちの魅力に飲み込まれ恍惚とする。ベッドに横たわる #吉田久美 さんのエロスに完全にやられた。

    短編映画『うまれる』▶ファーストカットの強烈なインパクトが脳を焼く。それはサブリミナル効果などという生半可なモノではない。#安藤瞳 さんの狂気に満ちた表情の残像はトラウマになるレベルだ。ラストの放心した表情とのコントラスト。うまれる……。子どもを産む。子どもは生まれる。ここでうまれたモノは……物質的なモノではないソレについて考える。

    短編芝居『夜会』▶シーンは舞台上演中の楽屋。このシチュエーションは、清水邦夫の名作『楽屋』を思い出す。女優を演じる #渋谷はるか さんから匂い立つ女優は『ガラスの仮面』とも『Wの悲劇』とも通ずる気がした。作品に優しさを注入し柔らかくした #小暮智美 さんが『サウンド・オブ・ミュージック』のマリア先生に思えた。そのなりきりっぷりが圧巻で、役にハマっていた #尾身美詞 さんは『アダムスファミリー』のモーティシアのよう。メイクも見事だった。レヴュー仕立てなのであれやこれやがあって楽しい。どこを観ていいのか、誰を観ればいいのか...困ってしまうのはわたしだけだろうか?

    短編芝居『座れ!オオガミ』▶何故、OLの制服ってオトコ心を擽るのだろう。#保亜美 さんと #安藤瞳 さんのコンビネーションが絶妙。#吉田久美 さんがジジイに夢を与えてくれる。嗚呼......口吸い。オリンピックイヤーに新しいスポーツ。新国立劇場『イロアセル』やNODA MAP『エッグ』を思い出した。

    つなぎの芝居▶日替わり出演となる #宮山知衣 さんがイキイキとしていてなんともカワイイ。彼女のコメディエンヌっぷりが存分に発揮されてなんとも愛おしい。クスッとなるこの可笑しさを多くの人に味わって欲しい。とにかくコッチ!

    既に老舗劇団の看板女優を担う七人。その実力が遺憾なく発揮されたお祭り公演は、振り幅の大きい作品が並び、彼女たちのいろんな表情を観ることができた。それは、さまざまな人生を生きてみせる、俳優の素晴らしさを証明してくれている。
    是非とも、多くの人に目撃していただきたい。

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    2021/07/09 21:18

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