PoW 公演情報 ウィルチンソン「PoW」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    少し温度差があったみたいです
    観劇させて頂きました。この公演は7つのコント作品公演でした。最初と最後のコントが共通する設定のコントで、その間に5つのコントが行われる構成でしたが、実は最後のコントにより7つのコントの全てが「言葉遊び」を基に繋がって流れ繰り広げられていたことに気がつくという、ある意味演劇スタイルのコント作品集公演でした!意欲的な若い方のコント公演を観劇させて頂く機会を少しだけ持つようになってみましたが、それらの大部分の公演が演劇のスタイルをどこかに取り入れているように思えます!そのため、本来演劇鑑賞を趣味としている自分であっても一本でも多くのコント公演を観劇させて頂いていた方が好ましいかもしれないなぁ~、との思いが最近強くなってきました!今年になってからですと「PUNCH LINE! Vol.04」を観劇させて頂き、大変面白くも勉強させていただきましたが、今日観劇させて頂いたコント公演はそれとは別の方法による複数のコントを1つの公演の中で共通するコント作品集にする手法でしたし、これもまた面白くも勉強させていただきました!ただ、この日のコント公演は本来であれば全く別々のコントになるはずのコント集ですので、1つ1つのコントによって自分を含めた客席の反応が少し明らかに出ていたような所があったようにも思えました。最初と最後のコントはともかく、間の5つのコントの内前半2つの大作コントが少し客席の反応が鈍かったような気がしましたが、後半3つの小品コントが客席の反応が結構いいものが感じられたように思えました。最近のコントやお笑いからすると、観ている者も共通して体験があるような話題を拡張したものが今は無難に笑いの反応が強いようなところがあるような気もします。ただこの日の公演の7つのコントに共通していましたが、部分部分で少し発音が聞き取りにくいような気がする発声の為か台詞による笑いよりも動作や映像と言った一種のアイデアにより起こる「笑い」がかなり多かった気がしました。演劇でもそうですが、やはり聞き取りにくい発音の台詞をされると余裕と言うものが全く感じられなくなっていき、同じ台詞でありながら役者さんによって観ている者に全く違ったものを感じさせるのはこのあたりにも理由があるのかなぁ~、と自分は思ってしまいます。今回の星の評価については最後に少し唸らせられる「最後に明らかになる言葉遊び」による7つのコントの繋がりの発想と、後半3つのコントの面白さに票を投じたくもなりますが、前半2つの大作コントが「笑い」と言う点では少し客席も自分も消化不良の感がありましたし、大作コントだけあり時間が多く割かれてしまい本公演における「笑い」のきっかけを掴み取るのに少し時間が掛かり過ぎてしまったかなぁ~、と思いますので、厳しいかもしれませんがその点から今回は減点させていただきます。しかし、最近では演劇作品の「笑える作品」と呼ばれるものも「笑い」の部分においてはコントとの境界線がかなり少なく感じられることがしばしば観られますので、これから先は演劇鑑賞を続けていくに当たってコント公演の鑑賞は避けられないような気が自分の場合はしてしまいます。最後になって思い出しましたが、「pow」は確かプログラミングのベキ乗を表す数学関数で、それぞれのコントが「言葉遊び」により相乗していることを暗示しているタイトルだったのでしょうか?

    0

    2009/05/17 19:27

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大