実演鑑賞
満足度★★★
舞台上手で独り生演奏を披露する大平清氏。トルコの弦楽器サズやウード、他にも見たことのない打楽器(カンジーラ?)を駆使して独特な世界を構築。曲調はインド音楽っぽいが、伊福部昭の特撮映画サントラを思わせる雰囲気も有り、あの当時の東宝作品の気分に包まれる。
地元の山にまつわる民俗伝承を百話集める仕事を、父親に仰せ付けられた元詐欺師のニート。うんざりしていたが、偶然出会った自称『山姥の息子』の兄弟に着目。家に居候させて彼等の思い出す山でのエピソードを記録していく。
細田守の『バケモノの子』っぽい世界観、キャラの造型がアニメ的。昔々の山奥で妖怪達が大騒ぎするところの絵心が無邪気。役者が各々仮装して妖怪に扮するのだが、座敷童風味の佐野みかげさんが印象に残る。うちわを自作して応援に来ているファンもおり、微笑ましい。
後半物語のキーを握る丸尾聡氏は独特な声が特徴で何とも言えない存在感。
お婆ちゃん役歌野美奈子さんはユーモラスでもっと出番があっても良かった。
2021/06/25 02:06
あんな一瞬の妖怪シーンをちゃんと観て頂けて嬉しいです。
実は大変楽しんでおります。
ご来場有り難うございました。