実演鑑賞
満足度★★★★★
もう、ただ、ただ素晴らしいのひと言につきる。
戦争を中心にして、話が進む。それでは、全編を通して暗いものだと決めつけていたら、うれしく期待を裏切り、悲惨さが漂うなか、所々で、クスッと笑える。救われる。
幽霊が実際に生きているようで、死んだという悲惨さがないのだ。彼ら自身、後悔などしていないのだろう。
母親役の役者さんの迫力が凄かった。家族を大切に思う気持ち、みんながわかってくれないもどかしさ、必死に訴えているところが、観たあといつまでも残った。
銃声におどろかされっぱなし。そんななか、影絵が慰めてくれた。おもしろい演出だ。
本当良い芝居だった。満席なのも、なるほどと、うなずける。
本当にいい芝居は、だれが観ても素晴らしいと感じるのだろう。