ドップラー 公演情報 KOKOO「ドップラー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    芝居をハシゴして山手通り側から劇場に到着。「目白駅からの徒歩でない」行き方を前回に続いて開拓して一つ地理に詳しくなった(要町から椎名町まで徒歩ですぐとか..)。
    本日も未知数度95%初お目見えの劇団を風姿花伝にて鑑賞した。チラシ、サイトから想像された「落ち着いた」イメージをひっくり返し、喧噪とスピードと汗の2時間(休憩有)であった。

    ネタバレBOX

    本がとにかく饒舌なのであるが、若い役者達がアクション+高速台詞を緩急ある声調で展開し、(音量は大きく標準速度は高いのに)場面は多彩な表情を見せる。もっとも「物語」の方はある昔話をモチーフに縦横無尽に展開して「回収」の意思を疑う程であるが、破綻と集約の予感の境界を行きながら、台詞一つで世界が変わる奥儀(唐十郎)、走り回る様(野田秀樹)、ギャグの頻度(松尾スズキ)といった若者なりの温故を感じなくもなく。
    題名は「遅れて来る」人の意であるらしいが、とある二人の青年+少女を核に進む話ととりあえず理解できる。二人の内の一方が足も生き方も早いが「ヒーローは遅れてやって来る」を体現、一方はのろく人生に不器用な存在を体現して観客が感情移入しやすいキャラとしてある。だがラストは人物の高ぶる感情に同期する根拠を掴み損ねる。台詞一つで世界を変える技も、結語を導き出すにはより周到な仕込みが必要という事か。あるいは早い展開の中に散らされた伏線をこちらが読めてないのか。。 ただこの集団の特徴である最大化された「動き」(にも関わらず息が上がらない..汗はかいてたが)は秀逸で、ちょいと気になる集団になった。

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    2021/04/22 07:21

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  • ご来場ありがとうございました!

    2021/04/22 10:50

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