「SEVEN・セブン」「岸田國士恋愛短編集」 公演情報 文学座「「SEVEN・セブン」「岸田國士恋愛短編集」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 映像鑑賞

    満足度★★★★

    岸田國士が目当て。日が取れず配信を鑑賞したが環境よし、岸田戯曲の繊細な空気感を堪能した。「恋愛」と括られた戯曲3つの内「恋愛恐怖症」「チロルの秋」は正に男女の現在進行形の恋愛が描写され、言葉の密度が高い。いずれも二度と訪れない瞬間のヒリヒリと痛く心地よく悲しく滑稽な駆け引きを役者は演じ、恋愛の純度を高みに押し上げた作りであった。最後の「命を弄ぶ男」は飛び込みやすい線路に訪れた二人の男が登場人物で、自死へ駆り立てた動機に女との関係がある。両名ともがメロドラマ一本作れそうな苦い悲恋物語を語るが男らの滑稽さが芝居としては救いとなり、余韻の中に人生の情感が籠る。
    「命」「チロル」の生舞台は初めて。繊細な機微に寄り添う音楽も効果的でキーボードの生演奏と最後に明かされた。

    0

    2021/04/19 08:59

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大