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斬られの仙太【4月25日公演中止】
観てきた!クチコミ一覧
クチコミとコメント
公演情報
新国立劇場「
斬られの仙太【4月25日公演中止】
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(533)
実演鑑賞
満足度
★★★
ネタバレ
ネタバレBOX
『斬られの仙太』を観劇。
江戸時代末期、厳しい年貢の取り立てにお上からの仕打ちで兄が死に目にあい、
手を差し伸べてくれた天狗党という武士集団に仙太は入る決意をする。
天狗党とは水戸藩の下級藩士を主体に結成された改革派グループだ。
一流の剣術士になった仙太だが、己は農民だという意識を失わず、金品を盗んでは貧しい人達に分け与えている。
そんな最中、世の中は尊皇攘夷で盛り上がり、水戸藩での天狗党は重要な位置を占めていくが、党内でも開国か尊皇攘夷で内紛が起こり、破滅に向かって行くのである…。
仙太が世の中の不平等を感じ取り、農民から武士のカリスマリーダーとして活躍する展開を予想していた、いや期待していたが、市井の目線で、世間をじっと観察しているのが仙太の考えだ。彼とは対照的に天狗党は脇目を振りかえらず、時代の波に急いで乗ろうとしているからか危険極まりない。
思想の対立が物語の軸になっていて、生き急ぐ天狗党と立ち止まる仙太、
ワーグナーを彷彿させる音楽が彼らの人生を刺激的にする。
時代が違えども、普遍的なテーマとして、三好十郎の戯曲はいつの時代にも呼吸することが出来る。
休憩が2回入っても4時間20分はあっという間だ。
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2021/04/11 23:04
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