満足度★★★★
鑑賞日2021/03/06 (土) 14:00
不条理コメディとでも言おうか。不思議な芝居だった。面白い。
開演すると舞台奥が観客席になっていて、そこに若手の演劇評論家であるムーン(生田斗馬)が、そしてベテラン評論家のバードブート(吉原光夫)がやってきて、程なくステージ上で芝居が始まる。それは、かなりチープな芝居だが、休憩に入ると、芝居と現実の区別がなくなって…、という展開。劇中劇がいかにも「お芝居」という風に演じられるのだが、それに巻き込まれる2人という作りは面白い。それにもまして、劇中劇が相当笑わせるものなのだが、客席の「準備」が足りないのか、笑いがあんまり起きないのが勿体ない。池谷さんなんか、セリフを言っていないときの方が面白い演技をしている。
不思議な感触の芝居だが、エンディングも不思議な終わり方をして面白い。
原題は "The Real Inspecter Hound" だが、この "Real"の翻訳に「ほんとうの」としたのはどうだろうか
2021/03/15 10:33