満足度★★★★
知的分析や評論は意味があると思う。それによって創造のパッションから遠い普通の人にもスゴさを伝えることが出来るから。理性とパッション、両極の統合の時代でもあると思うし。凝った舞台演出も好みでありました。ただ、なんか最終的にパッションの方がちょっと足りない感じがしました。もちろん私個人の受け取り方ですが。命と宇宙の奥儀に触れればこんこんと泉のように力が湧く、けれどその実感があと一つだったかなという感じ。十字架や革命思想の話を掘り下げた方が北斎のパッションらしかったか? という感想は持ちますが、北斎のことを知れて良かったです。数年前にちょっとブームになった時もアニメや漫画を見ましたが尽きない興味の人です。