満足度★★★★
濃密な時間……。
A・B両プログラムをそれぞれ複数回、拝見した。
7本とも、よく練られた完成度の高い舞台であり、しかもとんでもなくバラエティ豊かなラインナップで、やや息苦しさを感じるほど。
中でも、他の方と同様「エリクシールの味わい」がやはりひと際印象に残る。猥雑なテーマをこれほどピュアな純愛の物語に作り上げた力技に脱帽。
「藪の中」では、役者の力に息を呑むと共に、観る者に確実に物語を届けようとする脚本の企みにも感心する。
どの作品も、人の心の暗い部分を描きながら、きちんとエンターテイメントとして成立していることに驚く。
観る側にも、気力体力の充実が必要なほど、濃密な舞台。