#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』 公演情報 オフィス上の空「#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2021/02/12 (金) 14:00

    座席K列13番

    価格6,500円

    【ピーチオンザビーチノーエスケープ】
    事前情報もあり何人もの女性が1室に監禁(軟禁?)され1人の男の性の対象とされている状況に新藤兼人脚本・和田勉監督「完全なる飼育」(1999年)を思い出す。、
    が、こちらは「何人もの女性」であるのが大きな違いで、彼女たちの記憶に同じ友人がいて、それが「幻の女」的存在として登場するのがミソ。(以下ネタバレBOXに続く)

    コロナ禍により上演の順は違ってしまったが、本作の次がど真ん中の剛速球的恋愛譚(とはいえ一癖二癖はある(笑))「脳ミソぐちゃぐちゃの……(後略)」だったというのが興味深い。
    片や共感し辛い、片や恋愛経験があれば程度の差こそあれ共感必至と対照的なのは「反動」?(笑)
    性と愛という密接であるが同時に相反する(?)ものがテーマとも言えるのではないか?

    ネタバレBOX

    その「幻の女」は彼女たちに影響を及ぼす「各人の過去や考え方の象徴的なものを象徴する存在」かと推測していたが、まさか本人格で、それまでの沢山が派生した人格だったとは。
    かつて観た「多重人格系」の芝居では人格が減っていくものが大半で、まさか途中で増えるものがあろうとは、というのも盲点になり、キレイに騙された快感に酔う。いかにもキ上の空論らしいトリッキーさが嬉しくもあった。

    あと、終盤で被害者女性が加害者男性を憐れんでいるようにも思えて渋谷ハチ公前「ストックホルム」(2007年・2010年・2018年:2010年版には「PINK……」の岩井七世嬢もご出演)も思い出した。

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    2021/03/05 10:32

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