第6回30GP 公演情報 火曜日のゲキジョウ「第6回30GP」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    二日目も配信で。

    ネタバレBOX

    空宙空地『たりない二人』

    一般的から見てもルーズ過ぎる女子と。
    一般的から見ても潔癖症すぎる女子。
    元々知り合いなわけでもない縁もゆかりもない者同士のシェアハウス。
    初対面の初々しい間柄から、同居から日にちが経過してツノ突き合わせる間柄になるまでの間の日々のエピソードを、細切れに時間行ったり来たりしながら、場面は進んでゆく。
    場面と場面の切り替えにかかるBGMがコミカルで、二人のやり取りの面白みを引き立てていて雰囲気作りが良かった。
    このエピソードひとつひとつがとても面白い。
    あまりに水と油なふたり、当然軋轢がうまれて喧嘩別れになる。
    でも軋轢がうまれるのは、互いに本音言い合ってるからこそ。
    そして喧嘩別れ乗り越えてがっちり熱い友情築けたのは、この二人のそれぞれの性質の良さ。
    こんな相手に出会える人生はそんなにあることじゃない、とても幸福な人生。
    素直に、あぁ、いいなぁ?って思いました。
    そんな「わたし」の友情の物語だけで終わるわけではなく。
    そこに母との物語が挟まれてるところが、それが上っ面じゃないところが、空宙空地さんの好きなところかな。
    世界が自己に終始してなくて、奥行きを感じる。
    あとお二人の個性が良かった。
    いい加減過ぎるけ可愛らしさがあって。
    ツンツンし過ぎてるけど愛嬌があって。
    嫌らしさのない魅力的なキャラクターになってる。

    江本真里子『デラシネる』

    江本さんがイケメン過ぎる。
    線路沿いの屋台居酒屋らしからぬバーテン風の衣装が良き。
    終始、江本さんの独白で物語は進む。
    自己紹介的な序盤から、ストーカーに追われる可憐な美少女を助けたことから、で一気に展開してゆく。
    バーテン風の男装麗人と儚げで可憐なホステス嬢の共同生活、描写がそこはかとなく耽美。
    決して決定的なあからさまな描写はなく、もやっと漂う互いの互いへの淡い恋心。
    きっと両思いだった。
    一年続いた共同生活は可憐女子の方の実家の家庭の事情で終わりを迎える。
    別れを前に勇気を振り絞る可憐女子、逃げ出してしまう麗人女子。
    両思いだった。
    両思いだったのに、両思いにはなれなかったふたり。
    とても切ない結末であり、だからこそ良さがある、そんな恋物語でした。

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    2021/02/03 20:01

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