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ザ・空気 ver. 3
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クチコミとコメント
公演情報
ニ兎社「
ザ・空気 ver. 3
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
満足度
★★★★
ネタバレ
ネタバレBOX
二兎社の『ザ・空気 ver.3』を観劇。
国家に批判的だった新聞記者の横松は、今では政治家御用達の評論家に成り下がっている。そんな横松を起用するTVプロデューサー星野は、後輩の自殺について嘘の話を投げかけてみると使命を思い出したかのように隠し持っていた日本学術会議のスクープを生放送で暴露しようとするのだが…。
日本特有の場の空気を読むことによって、意見が言えないもどかしさとジレンマを話しの中心に添えてテーマを明確にしていたのが前二作までだが、今作は直接的に問題の核心をついてきている。
総理大臣を辞任に追い込める最大のスクープを手にしたジャーナリスト、テレビ局が政治圧力がないのに一歩手前で躊躇してしまうのは、空気を読む云々どころでなく「マスコミには勇気すらない!」と嘆いている。終わり方も希望すらなく、ただただ呆然と眺めるしかないのだ。
「頑張れニッポン!」ではなく「どうするマスコミ?」のようだ。
政治問題を正面から捉えて、見応え十分な芝居を作れる演劇人は永井愛だけかも知れない。
お勧めである。
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2021/01/09 19:40
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