石橋けいのあたしに触らないで! 公演情報 城山羊の会「石橋けいのあたしに触らないで!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2020/12/24 (木) 15:00

    石橋けいさん目当てで観劇。って、何で舞台のはがきが来たのだろうと思ったら、以前三鷹で城山羊の会「相談者たち」を観劇したからだった。その時「声がかなり小さいので」とおことわり書きがあったのだけれど、今回はなく(三鷹芸術とB1器の違いからか)、それでも、双方に出ている吹越満さんの声が小さい小さい。
     
     タイトルの「あたしに触らないで」はつまり、「触って、触って」ということで、内容のエグサは、「相談者たち」をかなり上回っていた。まあ、男女の欲望の隠蔽と開示を、他社の目で暴いて見せると、こんな具合?的に描いているのだけれど、それをまじに視覚化してしまうところが奇矯というかあられもないというか。

    ネタバレBOX

    特に2幕目の石橋けいの絡みは、表面的には来客らにダイエットトレーニングを見せながら、その実、周囲で観ている来客らの脳内ではどう転換されているかを、リテイクでもう一回見せるという設定。この試みは心象風景転換というべき、かなり大胆な演出である。映像であればカットバックでやったりするそれを堂々と舞台上でやってしまうのだから。これはふつう絶対やらない。表現こそ違え、同じ時間軸の芝居を繰り返すことに変わりないので、冗長になるから。
    これを成立させたのは、山内ケンジ氏の慧眼。成立したのは、このシーンがエロいから。先ほどまで、トレーニングをしていた男女が、今度は同じシチュ―ションで性行為を見せる。それも、石橋けいは大きく胸をはだけた黒いブラジャー姿で。これは、観ざるおえまい。集中力は、先ほどの同じシーンの倍である。

    さてラスト、予定調和的に、石橋・吹越の夫婦は、離婚を切り出すまでになるのだけれど、
    そこには哀切の情は微塵もない。皆の気持ちも一緒でしょ、という感じで、それをメタな視線で見つめている友人役の島田桃依をレンズ代わりに、しれっと“だって仕方がないじゃない、寂しいんだから”というような心情を観客に吐露して、物語は終わるのだ。
     快哉!!!

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    2020/12/25 21:06

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