第二回目「よにん」 公演情報 嶋谷佳恵(劇団肋骨蜜柑同好会)×髙橋紗綾企画ふたり「第二回目「よにん」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    それぞれ自らの理が強い4人が語り合えば
    正しさが不明となる空間と化す
    それぞれのおぼろげな動機に正体を無くす
    こんなにも近くで明瞭な言葉なのに舞台上に靄がかかる
    ぼくらに見えているのは長いフィルムの短い一コマ
    その一コマにどこまでも思案を巡らせる

    嶋谷さんは訝しい、ただひとりこのフィルムを回す人
    高橋さんは可愛らしい、届きそうな夢や願望に踊らされる人
    五十里さんは生々しい、真夜中にふと目覚めて書いた文章のような人
    森口さんは空々しい、誰よりも明日を夢見ている人
    そんな、よにん

    そらごとVer
    台本も配役も一緒だが演出が異なる2バージョンで
    主にそれぞれの役作りが大きく変わっていた
    物語はより日常的思考を持った人に感情移入してしまうもので
    Verによりその軸となる人物が変わって見えるのが面白い
    嶋谷さんは脆い、打ち返す壁となる人
    高橋さんはエロい、地面から浮いて誘う人
    五十里さんは変わりない、ただ生きている人
    森口さんは軽い、誰かの持つ風船

    観客はそんなよにんを繋ぐ集合的無意識
    観客の目を通して姿の変わるよにん

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    2020/12/05 12:14

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