満足度★★★★
若くもなく終わりきってもいない谷間の世代の先の見えないモヤモヤや吹き溜まり感を描かせると上手い
密度の高い台詞にスピード感が伴っていて、その世代を映し出すリアルさが物語に厚みを持たせていた
反面、心象的な終盤の場面は冗長だったかなと
あて書きに近いキャラクターが多くて、赤猫座さんのメンタル戦国武将は恐ろしいほど納得してしまった
池田さんもそのままで面白い
加藤さんは台詞の言い方に癖はあるけど色気がある
それぞれの声の質が掛け合いの会話劇には向いている
不幸を傷を舐め合うというのは本当に駄目なことなんだろうか
若く未来のある人には毒だとしても、何もない同士にとっては蜜なのだ
お互いのことなんか考えなくて、お互いに蜜を舐め合えばいいじゃないか
誰かのためにだけ出す蜜は美しいじゃないか