満足度★★★★★
「愛」チーム
ラブリー、ハッピーエンド、クリーブランドの3作
登場人物が各作品で少しリンクしていて一つの世界となっていた
どれも感情をなだらかにして、飾りを削ぎ落とそうとしてくる
登場人物の考えは他人の考えで、お前はどうする?と不意に話しかけてくる作品
元々好きな作品であるクリーブランドはだいぶ書き換えられていて、女性側の重みが増してストレートになっていた
2人の関係性を知ってしまってるので見え方も多分初見の人とは全然違うのだろうなと
空気感の大事な作品
「女」チーム
河西さんの作品は序盤はどこかにある時間と場所の切り抜きで
そこからとんでもねえものが放り込まれて面白く転がっていく
3作とも女という括りでそれぞれ女の強さも弱さも垣間見えるが
共通して男というものが浮かび上がってくるのが面白い
陰陽であり光と影、鏡写しの我ら
ブルーベリー
痛く痛い痛みを忘れてぶり返すまでのひととき
思い出が痛み
優しさが痛み
これからが痛み
ミドリのその身体それ自体は痛みじゃない
それはただの記録、文字と一緒、読んでしまうその形
舞台上の彼女はズシリと重い見えない影を引きずって
ゾワリと明るく微笑んだ
ベンジー
この作品すげえ好きだ
読めるようで読めない
哀しいようで笑える
そうじゃないのに過去と未来を繋げて見せる
観客に二人のその後を見せてくれる本当に良い作品
鶴さんと影山さんがとにかく素晴らしかった
モリー
これまた色々裏切ってくれた面白い作品
なんというか男の滑稽さよ
ぼくらは女性に敵いっこない
どんだけ受け止められて守られて
甘えて甘えて甘い考えで身勝手振り切って
埋めてまた旅立って骨拾ってもらえなくて
それでもやっぱりあなたがいないと駄目な男ってやつだ
「男」チーム
「男の人って、結局こういう女の子が好きなんでしょ?」と言うような三本
男の恥ずかしさみっともなさどうしょうもなさをぽたぽた滴らせてきて、男の俺は枕に顔を埋めてジタバタしたい気持ちになる
澤田さん、波多野さんは知ってたけど
寺田さんはめっけもん
ワンルーム
6人それぞれに思惑があって
それらが複雑に絡まってるけど
舞台上にはただシンプルなものだけが見えていて
だから唐突に突き放された気分になるし
きっと男にはずっと理解できない話だって言われる
女心の機微を後ろ姿で見せてくれる作品
クロースチーム
初演見て好きだった作品だけど、だいぶ書き換えられていてもはや別の作品
書き換えた意味を知りたい
今現在の役者波多野伶奈の使い方はこうなる
ただもうこういう役はいいかな…
作品もこれに頼っちゃ駄目だと思う
初演の方が男の気持ち悪い部分が伝わってきた
アフタースクール
これは面白い
サイゼに関するパワーワード炸裂
寺田さんの面倒臭そうな女の子の演技が抜群
しょうもない事がしょうもなく面白い作品
細部が面白いってのは良いよね