二進法の彼女 公演情報 URAZARU「二進法の彼女」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

     素直にタイトル通りの彼女である。さるしばいチームを拝見。華4つ☆

    ネタバレBOX

     不気味の谷など最早遠い過去となったヒューマノイドの時代、相変わらず日本というアホな政治屋、官僚、そして司法が司るエポケーの「国」で己の頭で考えることすらできぬ、これまた呆れ返った少し良く言えば忖度の民、ハッキリ言えば奴隷たちが、己の恋のケツすら己で拭けず結果的に最も根本的な問い、即ち意識がはっきりしている状態で死への道行を最愛の人(愛する人或はヒューマノイド)に頼み実行して貰うことが殺人罪と等並に判断されてしまって良いのか、との反問なしに法で決まっているからと高々警察権力がごり押しして通ってしまうという無法状態自体、本当は大変な問題であるにも関わらず、この点の追及を敢えてしていないことのエクスキューズを裏技で解決している点が、先ず問題である。尊厳死という極めて本質的で人間的な問題をヒューマノイドとの切実な相克を含めた問題として提起しているのであるから、ここは下らない忖度等せずに突っ走って欲しかった。前半と中盤以降の作品の齟齬がこの辺りに表れていると観ることが出来よう。中盤以降の展開は、泣く観客も多く居て実に心を撃つ内容であり、最後のドンデンも見事なものであるのだから序盤から脚本レベルで忖度社会やアホ為政者の決定を下司司法官及び恥じ知らずな下種官僚共、更には学問の基本たる本質追及を傍聞に置いて己が利害のみを優先する御用学者共が喧伝する偽り事を恰も金言であるかの如く拝聴する愚衆、進化論の悪しき政治的解釈により実行されてきたアンダーディヴェロップ論に対する批判もなく進捗するAI対人類の関係は必然的にAIが人類を滅ぼす、ということになるが、その辺りの事情も唯愚衆の捉える未来感に過ぎまい。量子コンピュータが本当に数十年の内に実現するか否かは未知であるにせよ、実現されたとしても初期型は、特殊な計算のみ、現在のコンピュータより格段に勝るというレベルに留まろう。まあ、其処迄行けば後の発展はかなりというより長足の進歩を遂げるであろうが。何れにせよ人類の知など足元にも及ばなくなるのは必定。だが、改めて生命とは何か? 問わねばなるまい。我らが自然と感じている現在の生命システムが何物かによって人工的に創られたシステムではないと誰に断言できよう!

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    2020/12/02 23:24

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