満足度★★★★
『フィガロ』は有名な曲もあるので断片的には聞いていたけど、オペラを観るのはこれが初めてに近い。この野田版では、日本にやって来た伯爵、伯爵夫人、そしてケルビーノの3人は原語であるイタリア語での歌唱。日本人たちは日本語でのやり取り及び歌唱となる。かなり後ろの方で観ていたせいなのか、序盤はなかなかノレなかったのだが、やがて伯爵が原語で歌い始めたあたりで、多分もとの譜割りとか音節の響きとか、日本語だとその辺で微妙に違和感を覚えていたのだなと分る。とはいえ、だんだん慣れてきたせいか、気にならなくなってきたし、お話自体もドタバタ喜劇のような娯楽作なのでとても楽しい。第2幕のあとで休憩25分が入り、本編は全4幕で約3時間。