獣道一直線!!! 公演情報 パルコ・プロデュース「獣道一直線!!!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    木嶋佳苗の連続殺人事件にインスパイヤ―されたピンクでブラックなコメディ。「パワハラ女」の登場場面から、スカートの下をさらけ出す最後まで、池谷のぶえのつきぬけた役作りと体当たり演技が出色だった。古田新太もよかったが、少々お疲れ気味? 科白を噛んでいたのがご愛敬だった。
    苗田松子(池谷)が、夫の中薮(池田成志)の家で、出所してきた古田とふける「愛欲の日々」がきわどいけれど、笑えた。プロローグの「不要不急の俳優なんてお荷物」ソングや、古田と池田のフェイスガードでベッドインとか、コロナを逆手に取ったギャグも、コロナを笑いに変えるしたたかさが良かった。

    池谷と美月ちゃんの早変わり、いれかわりの二人一役の「毒女・苗田松子」も笑えたし、演劇的仕掛けで、「悪い女」の可愛さ、危なさが多面的に感じられた。
    とにかく難しいことを考えず、毒と下ネタとコントに気楽に笑えた2時間半であった(休憩込み)

    舞台上のカメラを使った演出=絵が、スクリーンに拡大されて出る。も、俳優を大きくみられるからうれしかった。ケラなど、生の舞台で映像を使う作家、演出家が増えてきているのは、いいことだ。生の舞台で映像を使う事には躊躇もあるが、遠慮せずに、色んな使い方印チャレンジしてほしい。野田秀樹作「真夏の世の夢」の、プルカレーテ演出も映像を、出演者の映像をふんだんかつ巧みに使って印象深かった。

    ネタバレBOX

    「7台の玉突き事故、5人巻き込まれた」という事故で、望月は妻と子を亡くした。しかし望月の車に妻と子は乗っていたっけ? 妻のもとに帰る途中だったから、乗っていない気がする。私の勘違いだろうか?

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    2020/10/24 01:04

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