満足度★★★★★
ウイズコロナならぬウイズ戦争の中を生きる人々。
オヤジ♪さん、ハンダラさんの感想にもあるように初演と比べて演出が、より丁寧に、より深く描かれていたと私も思いました。
それでもって役者さんが大幅に変わったことで、
初演でのシリアス感強めな雰囲気が、これまた一変。
親しみやすい空気感多めになっていたと思います。
Aチームを拝見し、間をあけてのBチームを観劇。
自分的にはこれが大正解!
1回目の観劇では全体像を把握。
2回目ではダブルキャストの醸し出す違いを楽しむのは勿論。
何より、決して難しいストーリーではないにしろ、人間関係の機微や政治的不安要素など、演出においては様々なニュアンスが随所に散りばめられているので、見落としのあったこれらを発見、なるほど!と噛みしめながら鑑賞できるっていうのはこの公演ならではの至福。
う~ん、観察力、洞察力がもっと達者であれば1度の観劇で済むのでしょうが(笑)
ラストに向けての追い込みが圧巻!
2020/09/24 19:01
私、ダブルキャストを演出したのは初めての経験でした(1人だけ役者が替わるといったことはありましたが)が、まるで2つの芝居の演出をしたような、とても贅沢な気分を味わいました。
そもそもイロトリドリノハナは、それぞれの役者の個性やスキルを十分に生かし、魅力を引き出すのがモットーですが、ダブルキャストという形式をやることで、それがすごく鮮明に現れた感じです。
台本も基本的な動きもほぼ一緒なのに、なぜこのように印象の違いが出るのか!
お客様からも、AとB、どちらが好みだった、というご意見が毎回多数寄せられ、まさに我が意を得たり、とうれしく思っています。
(片方しかご覧にならなかったお客様、DVDを発売しておりますので、よろしければ、ぜひともご覧くださいませ)
話しが逸れてしまい、失礼しました💦
この物語は、表面に現れるセリフと心の中が真逆ということが多く、その上、政治的社会的な側面も色濃い作品です。
ストーリーははっきりしているので、もちろん一度観て十分楽しめると思いますが、数回観るとさらに深く味わえるという面白い作品でもあります。
キャストたちですら、稽古しながら、疑問がいっぱいわいてくるので、ディスカッションが欠かせないという具合でした。
本当は、終演後、アフターミーティングをやって、お客様からご質問を受けたり、ご感想ご意見を語り合う機会を持ちたかったのですが、コロナ禍で叶わず、とても残念です。
またいつか、再再演の折には、そのような企画も立てたいと考えております。
ラストに向けての意外なストーリー展開は、すごく好きという人と受け入れられない人と、これまたはっきり好みが分かれました。
万人が好むものより、意見が分かれるというのも、マスメディアにはない魅力で、演劇という文化の醍醐味と存じます。
お客様それぞれがそれぞれの思いで、ラストシーンを味わっていただければ、うれしいです。
これからも、一筋縄ではいかない独自の世界を目指して参りますので、引き続きよろしくお願いいたします!
どうもありがとうございました🙇♀️