満足度★★★
松澤くれはさんの作品はいつも魅力がある。
気持ちを惹かれるテーマが一本通っていて、必ず心に触れ引っ掛かるものがある。
新垣里沙さんや佃井皆美さんや岩井七世さんなどのメインどころの女優陣、
そして谷口さんなどの俳優陣も魅力も実力もタップリ。
高橋明日香さんなど器用な役者も非常に多く、そして贅沢に使われていた。
劇場も広く照明の使い方やセットの意外な使い方も興味深かった。
それだけに勿体ない…惜しい気がしてしまった作品。
もっとやれたのではないか(期間とかではなく、内面に踏み込めたのではないか、の意味)とか、
そんな気がしてならなかった…。
個人的には、母を私が29歳の時に亡くしており、共鳴する部分も少なくなかった。
テーマもグッと惹かれたし、他ではなかなか味わえない独特の空間と空気感はお見事だった。
期待値が高過ぎたのかも知れないけど、今一歩の気持ちが残ってしまった…