満足度★★★★
無理やり上演か
小さな舞台空間の中、キツキツに詰め込んで上演したのだろうか、
とっても圧迫感がある構成で、やりづらさが、
強引にも伝わってくる。
役者の出入りも、間口が狭いのか、とっても危なっかしくて
「駅前劇場くらいのスペースがあれば、いいのに」と
2時間強の上演時間、ずっと感じられた。
シアターミラクル(!)のほうが、余裕で広い。
萬劇場って、漫才とか落語みたいな、もしくは
一人芝居を上演するような劇場なのだろう。
20人近い登場人物が、テンポの速い、場面の多い作品を
上演するには、とっても無理があると思わずにはいられなかった。
昨年末に、どこかで上演するはずが延期になったとのこと。
この劇場しか、取れなかったにしても
それにしても、何とかならなかったのだろうか。
これもホスト風な今時の男の子が中心になった作品だけど、
こちらの出演者達は、体育会系というか、
出演者が一丸となって作品を作り上げようという、
熱い力が伝わってくる。
特に主役の男の子は、見事に演じあげたと言える。
単なるチャラ男、ファッション感覚で、
お芝居もしてみました、って第一印象でしたが、
何が何が、骨太で力強い芝居をしていた。
一昔前に流行った、ザ・小劇場的な内容で、
前半は、ちょっと、しんどい部分もあったんだけど、
後半は盛り返し、見応えのある作品に
なっていた。
劇場の狭さもあるのだと思うけど、雑多な感じが否めない。
もう少しだけ、脚本と演出を整理して、
ふさわしい劇場での再演を期待します。