ソラオの世界 公演情報 ソラオの世界」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★

    21世紀版惑星ピスタチオ
    作・演出(とギター弾き語りの「前説ライブ」(笑))が西田シャトナーだけにまさに「21世紀版惑星ピスタチオ」、惑ピスでの手法をバージョンアップした感じ。以前は装置をほとんど使わなかったのが、直方体のフレーム(「装置」にしては非常にシンプルなんだが)4個を組み合わせたり単体(×4)で使ったり音楽をよく使ったりするのも進化した点か?
    さらに、小劇場系劇団・ユニット主宰、解散した劇団(複数)の人気役者、ヒーローもの出演経験者、グラビアアイドルなどプロデュース公演ならではの多彩な顔合わせも魅力で、レスキューフォースの隊長が主人公を庇う役どころだったり仮面ライダー王蛇がやっぱり悪役だったりなんて起用も楽しい。
    そんなこんなで、それでなくとも面白いであろうところ、作家の作風やら出演者の経歴なども知っている身であるゆえ「割増し」で楽しめたか?

  • 満足度★★★★★

    フィジカル・パフォーマンス
    現代演劇を語るのに最早フィジカルシアターの手法を避けては通れなくなった。シアターXで見た「変身」、ストアハウスの「凡凡凡」もそうだが、それぞれ身体表現を様々な形でつかってストーリーを展開している最近の傑作だと思う。そして「ソラオの世界」がその典型を見事に作り上げている。
    詳細をネタバレのほうに書き込みますが、文化庁や地域公共団体が表彰するような演劇、文化活動として助成金を集めるような演劇だけが日本の強いては東京の演劇ではないと言うこと見事に
    表現していた内容と思えました。
    演出家西田シャトナー様他のスタッフ・キャストの今後の活躍を見守りたいと思います。

    ネタバレBOX

    四隅に立つ柱の効果的な使い方、それは勿論音響の効果をうまく使っているのだが、その状況設定とタイミングが見事。主人公ソラオがバイクを乗っている表現を四隅の柱の中でアイドリングのような身体振動によって周囲の状況の表現。裁判所での頭に風船をつけた裁判官たちのセリフに連動した的確な身体表現。証人たちと被告のソラオのユーモアのあるやりとり。流刑の地での蟹・船虫の身体表現。特に蟹のマイムを超えたお笑い系の所作。歌舞伎の見得にも通ずる二本指による表現。全く全ての役者の身体表現が芝居は、セリフだけではないという事をあらわしている。狭い空間でコンパクトにそれらをまとめた演出の力は、マスコミに取り上げられているような、なんとか演劇大賞のような芝居だけが演劇ではないと言うことを見事に言い切っていた。
  • 満足度★★★★

    無理やり上演か
    小さな舞台空間の中、キツキツに詰め込んで上演したのだろうか、
    とっても圧迫感がある構成で、やりづらさが、
    強引にも伝わってくる。

    役者の出入りも、間口が狭いのか、とっても危なっかしくて
    「駅前劇場くらいのスペースがあれば、いいのに」と
    2時間強の上演時間、ずっと感じられた。
    シアターミラクル(!)のほうが、余裕で広い。

    萬劇場って、漫才とか落語みたいな、もしくは
    一人芝居を上演するような劇場なのだろう。
    20人近い登場人物が、テンポの速い、場面の多い作品を
    上演するには、とっても無理があると思わずにはいられなかった。
    昨年末に、どこかで上演するはずが延期になったとのこと。
    この劇場しか、取れなかったにしても
    それにしても、何とかならなかったのだろうか。

    これもホスト風な今時の男の子が中心になった作品だけど、
    こちらの出演者達は、体育会系というか、
    出演者が一丸となって作品を作り上げようという、
    熱い力が伝わってくる。
    特に主役の男の子は、見事に演じあげたと言える。
    単なるチャラ男、ファッション感覚で、
    お芝居もしてみました、って第一印象でしたが、
    何が何が、骨太で力強い芝居をしていた。

    一昔前に流行った、ザ・小劇場的な内容で、
    前半は、ちょっと、しんどい部分もあったんだけど、
    後半は盛り返し、見応えのある作品に
    なっていた。

    劇場の狭さもあるのだと思うけど、雑多な感じが否めない。
    もう少しだけ、脚本と演出を整理して、
    ふさわしい劇場での再演を期待します。



  • もう一回り大きいハコで。
    斬新なビジュアルと演出で、
    引き込まれた。
    舞台が狭くて、
    ゴチャゴチャとした感じが惜しい。

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