路地裏の優しい猫 公演情報 “STRAYDOG”「路地裏の優しい猫」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    今人生のゴングが鳴る。4度目の公演。ボクサーとしての人生を語る大内さんがイイ。
    作演出の森岡利行の叔父である、メダリストで伝説のボクサー・森岡栄治の人生を描く。
    去年、赤坂RED/THEATER公演に続く4度目の公演、劇場が広くなりました。
    今回は前回から、特に女性の主要メンバーは、街田しおんさん以外は総入れ替えです。
    さて、やはり、キャラメルボックスの大内厚雄さんの存在感・安定感は、当然ですが、さすがです。
    エイジの娘ハルコは、前回の黒川芽以にかわり、岡本玲。
    小柄ながら声も良く出ていて、自然な関西弁。
    力強くへこたれない前向きなハルコになっています。

    そして、劇中猫の親子が朗読する、まど・みちおの詩「もうすんだとすれば」がアクセントになっていて、非常に効果的です。

    ただ前回は、主演・黒川芽以をはじめ、宮地真緒、佐伯日菜子、長澤奈央、村井美樹、古山憲太郎ほか、という布陣だったので、
    それに比べると全体的に少しパワーダウンな感じは否めない。

    また、猫の扮装でのダンスや、非常にベタなギャグとコント・シーン、前述のステレオ・タイプな栄光と挫折のストーリー展開などが、観る人によっては合わない人がいるかもしれません。

    ネタバレBOX

    主人公の栄光と挫折の人生は、あまりにありがちな感じはしますが、
    大内さんの演じるエイジがボクシングに翻弄され、ボクシングを憎みながらも、人生を振り返るとき、
    改めてボクシングを語る様子・表情は、それでも幸福に満ちていてすがすがしい。
    家族3人で、再び人生を歩き出すとき、新たな試合開始のゴングが鳴ります。

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    2009/05/04 01:53

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