少女仮面 公演情報 metro「少女仮面」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    20日午後、中野のテアトルBONBONで上演されたmetro第12回公演、唐十郎作・天願大介演出の『仮面少女』を知人の漫画家・松森茂嘉氏と観に行った。これは、metro主催者であり元宝塚の男役であり、本公演の主役である月船さららが松森氏の知人であった関係からである。

    唐の作品には唐組や新宿梁山泊で接しているが、この『少女仮面』という宝塚の男役スターであった春日野八千代を題材にした作品を観るのは初めて。この春日野を演じるのが元宝塚の男役であり、天願大介の演出も初めてと言うことで期待して会場に出かけた。
    中野にあるポケットスクェアのなかで最も舞台天井丈の高いBONBONの構造を上手く利用した大道具とえんしゅつではあったが、小さな見せ場が波状的に襲い最後に大クライマックスが訪れるという唐の作品の特性が上手く演出されていたかというと、若干疑問が残る。それは、全体的に盛り上がりにかける平凡な演出であったことに起因するのだが、そうなった原因の一つに、役者と唐の作品との相性という問題もあったように思う。
    例えば、最も演出的に成功していたと思われるのが「水道飲みの男」を演じた井村昴出会ったが、彼の演技に唐の作品には欠かせない存在の役者・大久保鷹のような存在感を感じさせた点。
    それに防空頭巾の女達も唐的な存在感を呈していたが、演出的には登場の仕方がもっと奇抜でも良かったかも知れないけれど、それなりの存在感を持っていた。
    逆に、喫茶店のボーイ役達はやや洗練されすぎた感があった。もっと泥臭い存在でも良かったのではあるまいか。そうすれば、月船さらら演じる春日野の存在が一段とクローズアップされたのではないかと思う。
    その月船さらら演じる春日野であるが、もう少しエネルギッシュな演技でも良かったように思う。

    総じて、唐の作品を観た後に感じる「複雑なすっきり感」というものが希薄であったのが残念。

    公演後、ロビーにて月船さらら本人を紹介してもらい挨拶を交わしたのだが、その際の印象として、彼女の個性に唐の作品は似合わないのではないかというおもいであった。

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    2020/02/25 10:34

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